■ウィリー・ウォンカ (チャーリーとチョコレート工場 感想)

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平良
チャーリーとチョコレート工場 [DVD]「チャーリーとチョコレート工場」を映画館に観に行きました。
色々な都合により、日本語吹き替え版を鑑賞。でも本音を言えば、このジョニー・デップは初見は原語で聞きたかったなぁ(悔)。

とはいえ、事前に噂で吹き替えると聞いていた藤原啓治さんの声が、思ったよりも「ウォンカ」には合っていて(失礼。・・・でも藤原さんのジョニー・デップって聞いたことがなく想像がつかなくて)良かったです。
・・・と、しょっぱなから声優話題ですいません(苦笑)。

原作は世界的な大ベストセラーの本・・・ですよね、確か。
名前(存在?)は知っていたんですが、読んだことはなかったので予備知識はまったくなく見ました。

ちなみに監督のティム・バートンはすごく好きな監督さんのひとりで、主演のジョニー・デップもすごく好きな俳優さんだったので(そういえばこのコンビの映画は好きなのばっかりだな・・・)、そのあたりは「好き」ということで少々(大いに?)盲目になって見ていると思われます。
・・・この記事はそんな目線からの感想です(笑)。

まず、最初にしみじみと思ったことは、
「うわぁ、ティム・バートンの世界だぁ!」
毎回独特の世界観というか雰囲気というか・・・御伽話の絵本や絵画の中に入り込んでしまったかのようなビジュアルが相変わらずツボでした。

ちなみに予備知識全くなしの私はタイトルの「チャーリー」がジョニー・デップだと思ってました(苦笑)。
なので、チャーリーがとっても愛らしい姿の子供で出てきたので、最初は「子供時代から始まるの?」とか思った始末。

そうしたらチャーリーのおじいちゃん(のひとり/笑)が思い出話を始めて、その中に顔がはっきりとは見えないものの間違いなくジョニー・デップが出てきて、その名前が「ウィリー・ウォンカ」だと知りました。

「早く顔が見たい」と、おそらく作り手からしたらニヤリな引っ張りに散々やきもきさせられ・・・てたんですが、途中から顔出しまでの過程にどんどん引き込まれたので結果的にはあんまり気にならなかったです(単純)。

というか、正直顔出しまでの間の話で1箇所ほろっときたところが・・・っ。
自分でもそんな序盤のところで目が潤みかかるとは思ってもいなかったので(その前に映画そのものにそういうシーンがあるとはあまり想像してなくて)びっくりしました(笑)。
隣りでは一緒に行ってくれた友人が、目が潤むどころかダラーッと涙流してタオルで拭っておりました。

果たしてそのシーンで涙モードに足を突っ込んだ私と、完全にモードが切り替わってしまったらしい友人の反応ってどうなんでしょう・・・?そこはみんな少しはじわりとくるところなのかなぁ。
チャーリーと家族の絆の深さがよくわかる場面だったんですが。
もっと細かく言えば、「チケット」を手に入れたチャーリーと家族のやりとりのところが涙感情の昂ぶりのピーク。
・・・と、まぁこれに関しては人それぞれなのでともかく。

ジョニー・デップ演じるウォンカのチョコレート工場に行くことになった親子達が、まるでアニメか漫画に出てくるような「個性が一目でわかるキャラ」になっていて、そこがまたしみじみと「ティム・バートン・・・」なんて思ったり。
(いえ、そんなにこの方について詳しいわけじゃないんですが。私の中のイメージということで。ハイ(^ ^;))

ウォンカの登場の仕方が素敵でした。
っていうかすごくツボでした(笑)。
しかも彼の「親子達」に対する態度が想像と違っていて、そこから興味が更に深まりました。もう少し大人で紳士で、でも何を考えているのかわからなくて不気味な怖さも兼ね備えている人物かと思っていたので。
いやまさかあんなにも露骨に「子供」だとは(笑)。

しかもそれを好きな俳優のジョニー・デップに演じられてしまうと・・・どうにもいちいち可愛くてしょうがなかったです。
あの髪型で、顔白くて、出っ歯(を今回は入れてるらしい)で、あの格好だというのに、それでも「いい男」には見えるなんて・・・造型がいい人はホントいいなぁ。すごい。
(1番可愛かったのはラスト10分くらいでしょうか。また後で書きますが、ココでこの映画への好感度がぐおっと上がったのは間違いないです/苦笑)

そして見終えてから考えてみると、「ダンス」「合唱」の最初はこの彼の登場シーンから始まっていたんですね。
この後、個人的には「もう少し1回1回を短くして欲しかった・・・」と感じてしまった「同じ顔した人が大人数でダンスをして合唱する」というミュージカルみたいな状況が、え~と、確か4回(ウォンカの登場場面も数えたら5回かな?)あるんですが・・・これって一緒に行った友人情報では、ティム・バートンが「ディ○ニー○ンド」にある「○ッツ・○・○モール○ールド」が大嫌いで、それを皮肉って作った場面・・・だそうです。
あんなに何回も濃いのがあったのは、それだけ好きじゃないってことなのか・・・。

お話自体は、1回目の「事件」発生を見て、途中まではすらっと先が読めました(笑)。
そしてそこまでは予想を裏切ることなくその通りになりました。

その過程において、私個人的にはジョニー・デップ&ティム・バートンのファンなので色々と楽しい場面がありました。
ウォンカを見ているだけでも面白かったです・・・(笑)。
例の種族(名前・・・なんだったっけ)の族長との会談での食事シーンとか、言葉だけでのやりとりではない会話シーンとか。

あ、後、可愛さで言えば(ウォンカも可愛いんですけど)チャーリーがすごく可愛くて。格好とか設定そのまんまに貧乏くさいんですけど、それでもすんごく可愛らしい少年だったので、そこも注目してました。
(とはいえ、チャーリーはウォンカが出てきてから映画ラスト付近まではあんまり目立たなくなっちゃうんですけど)

話がこの先どうなるのかな?と思ったのは、最後のひとりにチャーリーが選ばれたところから・・・でしょうか。
それまでは「一緒に来た他の親子達がどうやっていなくなっていくのか」という過程を、ウォンカの奇妙な言動や回想を交えながら見ていく映画だったので。

・・・で、この先なんですが。
ウォンカが「最後に残った子供に素敵なプレゼントをあげる」と最初から公言していて、その最後の一人になったチャーリーにその「プレゼント」をあげることになるんですが・・・それ自体は想像の範囲内だったので特に驚くことはなかったです。
そこでのチャーリーの返事も序盤を見ていれば十分に想像出来たし。

ただ、個人的にはこの後が見ものでした!
チャーリーに申し出を断られた後のウォンカの動揺。
それ以降のウォンカの変化。
ガラスのエレベーター(あれってすんごい便利なんじゃ・・・。ていうかあれで商売すればすごく儲かるんじゃ/笑)に独り乗り込んでチャーリーの家から工場へ帰っていくウォンカを見て、そのまま映画は終わってしまうのかなぁとも思ったんですが。

いえいえ、最後の最後にドツボついてくれました、この映画!
チャーリーと別れたその後、カウンセリング(なのかな、あれ・・・/笑)を受けて「自分が今すべきこと」がわかった(らしい)ウォンカの行動に非常にヤラれました。

・・・まさかチャーリーを頼ってくるとはっ!

しかもウォンカの方がいい大人なのにチャーリーの方が大人みたいなやりとりをするふたりに、「うわ、このコンビでもっと見たいぞ?!」と心底思いました。

チャーリーの仕事先?に来て靴を磨いてもらいながら、顔は新聞で見えないようにしつつ喋るウォンカ。喋る中身は、新聞に掲載されている記事から「ウィリー・ウォンカって知ってるかい?」みたいな内容で(正確には絶対違う台詞だったと思います/苦笑)。
それに対して「知ってるよ」と答えて、ついでにウォンカの良くないところを相手がウォンカだとわかっていながらズバズバ言うチャーリーがナイスでした~。d(^-^)

そしてしまいには・・・というかこれがウォンカの本題だったんですが、新聞をどかしてチャーリーになんだかんだとストレートじゃないなりにも「おねだり」ですよ(笑)。
かなり年下の子供に「一緒に行ってあげるよ」と言われて(言うように自分が仕向けて)喜んでうきうきと先に歩き出し、しかも自分が乗ってきたガラスのエレベーターの透明な壁に気づかずに顔面から思い切り激突するいい歳の大人って・・・(笑)。

そういえば実際、ウォンカって何歳??お父さんが幼少期からやけにお年を召していたんですが・・・っていうか再会した時にも最低20年以上ぶりなのにお父さんはまったく変わってないし。おじいちゃんの20年前と15年前の過去話ではウォンカは顔がはっきり出てこないから余計わからず・・・40歳くらい?それともそんなの関係ない人??

で。この後は大物俳優さんが登場し(作中にも少し登場している)、ウォンカさんは親子の絆を取り戻すことになります。
家の前についた時に「家を間違えたかもしれない」と呟いて、でも看板を見て口をもごもごさせて言葉を失くしたりしているところも可愛かった・・・(アホですかね/苦笑)。

家から出てきたお父さん(職業・歯医者)が、歯を見るまでウォンカが自分の息子だと気づかないあたりは笑えるし。その後の親子の抱擁への経緯も笑えました。
ふたりして何をびくびくぎくしゃくしているんでしょう(笑)。
そこでのチャーリーはとっても大人で。
「こういうこと」に関してはチャーリーの方が経験値が高いから、"大人"と"子供"が入れ替わったような感じになったんでしょうねえ。

そして後は映画のラストへと一気にいきます。
映画でところどころに入っていた、「語り部」のような人の「語り」がその先は入り始め・・・その後、ウォンカとチャーリーとチャーリーの家族がどう暮らしていったのかが短いシーンですが描かれていました。

・・・あぁ、ウォンカが可愛いっっ!チャーリーが聡明で可愛いっ!
ふたりのやりとりが色々と可愛くてしょうがないっ!


「大人と子供が心底から嘘や無理がない形で対等に付き合っている」という設定が自分はとても楽しめるらしいです(笑)。

スリーピー・ホロウ [DVD]映画そのものは、見る人によって随分評価が変わるだろうなと思える映画でした。
ティム・バートンの映画の雰囲気やジョニー・デップに興味がまったくないような方は、一体どんな映画だと感じるんでしょう??

「何が面白いかわからない!」と言われても「そんな馬鹿な?!どこが面白くないっていうの?!」と思う感じではないので、自分も(苦笑)。個人的に好きという感じです。
↑同じコンビの映画なら、「スリーピー・ホロウ」の方がダントツに好きですしね。

でも見に行って良かったです。映像の色彩・道具とかも色々と面白かったし。
自分なりにツボな箇所がちょこちょこちゃんとあったし。
DVDがレンタル開始されたら借りてまた見ます。今度は字幕版で。

・・・そういえば。
チャーリー以外の親子達・・・正確には子供達。
ひとりはチョコまみれになっただけだからまぁよしとして。もうひとりもゴミまみれになっただけだからよしとして。残りふたりが・・・。
全身ブルーベリー色なのはいいんですか・・・。洗えば落ちるのかなアレ。身体が柔らかくなったのは彼女としては利点になりそうですが。
そして薄っぺらくひょろ長くなってしまった少年。最も有り得ない状態なわけですが、この子のこれからが1番不安です(笑)。
もしや「その後みんな元に戻れた」とかいう「語り」って、映画のラストにありましたっけ・・・?(憶えてない)

さて、ネタバレもがんがん入りつつ、でもストーリーをこと細かく順番に書いていくこともしないで記事を書いてみました。
勢いで書いたので、後日改めて読み直してみておかしいところがあったら修正したいと思います。・・・ということで、この記事はこれにて終了。
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平良
Posted by平良

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